フロアコーティング森のしずく 代表の日記

フロアコーティング業界を丸裸にして、消費者の安全を確保することを目的とします。

yahoo ニュースを読んで

ごみ屋敷の住人は「セルフネグレクト」 推定1万1000人、氷山の一角 SOS見逃さないで

 

という記事を読んで、学生時代のことを思い出しました。

 

ゴミ屋敷の住人について書かれた記事です。

ゴミ屋敷の住人は、心の病や、認知症の可能性が高いこと。

そこ見落とされ、変人扱いをされ、負のスパイラルが。

そうした内容を読んで、思い出したこと・・・。

 

学生時代の頃、良く引越会社や、便利屋さんで

アルバイトをしていた頃の話しです。

 

わたしがお世話になった便利屋のバイト、仕事の中身は、

遺品整理やゴミ屋敷の片づけが大半でした。

 

ある程度仕事を任されるようになったわたしは、

お客様邸に一人で伺うこともありました。

 

その日も、一人仕事を任されたわたし。

一人で軽トラに乗り、60歳くらいの女性宅の

部屋の片づけに伺いました。

 

なかなかのゴミ屋敷。

 

夜の8時くらいまでかかり、なんとか片付けが終わると、

満面の笑みでお茶を出してくれたお客様。

 

片付けは済んだものの、

未だ残る異臭に加え、

いったいどこから出してきたのかわからない

湯呑に注がれた限りなく透明に近いお茶。

 

「ヤバイ、飲みたくない。」

 

とても失礼ですが、その時は、

本気でそんな風に思ってしまいました。

 

一刻も早く、この家を出たいと思って

しまっていたわたしを見透かしたように、

お客様が「おばちゃんのお茶は飲みたくないかな?」

満面の笑みで言うのです。

 

「いえ、ありがとうございます。」

お茶を一気に飲み干して、

あるったけのほほえみをお客様に向けると、

お客様の目は、涙でいっぱいでした。

 

わたしがお茶を飲んで感動してくれている。

えっ嬉しいー。飲んで良かったー。

でもなんでお茶で泣くのだろう?

えっやっぱり何かお茶に入ってたのか?

 

そんなことが頭の中を回っていると、

お客様が話し始めました。

 

「 主人を病気で亡くし、ひとり息子と

  ここで二人で暮らしているの。

  息子は電力会社に勤めていて、

  でも、3年前に仕事中に落下事故で

  亡くなってしまって・・・・・・。 」

 

話し終わると、お客様は頬をたくさん涙で

濡らしており、

わたしも同じ状態に・・・。

 

そうだったのかぁ~。

 

人を見かけだけで判断した自分の小ささを

恥たのです。

 

今日はなんだかいい仕事をした。

大きな勘違いを胸に帰宅したわたし。

 

それから数か月が経ったころ、

電車でそのお客様を見かけたわたしは

そっと近寄り、「こんにちは」と話しかけました。

 

今でも鮮明に憶えている、

京浜急行快速特急」上大岡を横浜に向け出発したばかりの時。

 

お客様はまじまじとわたしを見ると、

次の瞬間、

わたしの頬を、思いっきり

平手打ちをしたのです。

「 バチコーン」と大きな音が車両内に響き渡り、

乗客の目線は引っ叩かれたわたしに注がれました。

 

なになに、コイツおばちゃんに何かしたの?

もしかして痴漢?

 

そんな風にきっと思われていたはずです。

 

わたしはお客様から無言ですこしずつ距離をとり、

別の車両へと逃亡。

 

その後を追いかけてくるのではないかと

恐怖を感じながら、横浜駅に到着するのを

ひたすら待ちました。

 

悔しいとか、ではなく、

ただひたすら情けない自分がありました。

 

お客様と心を通わすことができたと思っていただけに、

自分自身を納得させる材料、理由づけが欲しかった。

 

しかし、そんなものはどこにもありませんでした。

 

そうして、この記憶はいつしか忘れ去り、

今朝yahooニュースを読んで甦ったのです。

 

わたしの経験は、

yahooニュースの内容そのもののように

思えてなりません。

 

「 こころの箍 」は脆いものかもしれません。

 

当時のわたしは、

自分の視点でしか捉えることができませんでした。

 

時をおいて、訪ねてみることをしなかったこと、

とても後悔をしています。