多くのフローリングがパーチクルボードの
上に敷設されます。
しかし、パーチクルボードのレベルに若干差異が
生じている場合、フローリングと下部のボードに隙間が
できてしまいます。
通常そのような誤差による床鳴りを防ぐために、
ボンドで止めたり、ビスを打ち込んだりして
おりますが、
経年後(半年ほどで)ボンドは痩せてしまうのです。
ですから、フローリンングはビスのみに
委ねられており、
そのビスが少しずつ浮いてきた時に、
ミシ、ギシッと言った床鳴りを起こします。
しかし今回は根太部分に注目します。
フローリングの床鳴りの原因として、
これまでの経験で最も多いのが根太部分。
この根太がしっかりと敷設され、しっかりとした
工法で組まれていないと、もっと広範囲に音が
伝わってしまいます。
フローリングの縦両方からミシ、パキ、と
音が発生することでわかります。
季節変動が大きい日本では、
気温差や湿度により、音の種類も変わり、
また、音がなる部位も変わってしまうため、
特定が非常に難しいのも現状です。
フロアコーティングにより床鳴りがするケースが
100%無いとは言えませんが、
99.9%は根太若しくはボードとの隙間が
原因です。
また、壁際で鳴っているケースは
通常壁面をフロア材が扱いてしまう音が多いです。
この場合は、緩衝剤の注入で直ぐに解消されます。
床鳴りにつきましては、
相当勉強をしましたが、
大手ゼネコン工事部の担当者さんによれば、
「 床鳴りは、ボードと根太で発生します。 」
とのことです。
ハッキリと言い切っておりました。
床鳴りについては、初期不良として
お引き渡し時には知りえないため、
お客様も消極的になってしまうでしょう。
しかし、例えば車を新車で購入して
半年走ったらミシミシ音がする車があれば、
直ぐに無償で修理してくれます。
そんな直ぐにへたれないものですから。
通常は・・・。
そう、通常では無い状態である証が
床鳴りです。
家については、車よりもしっかりとした
対応をしてもらえるはずです。
注意点として、耐荷重を超えた人の歩行に
よる床鳴りや、物理的に生じる許容範囲の
床鳴りも多くあります。