子供のころ、
大人の定義というものが漠然とあり、
大人とは大層立派な考えや思考力があり、
いつか大人になったら違う世界が
広がっているのだろう。
そんなふうに思っていました。
わたしは、図々しいくらいに立派な大人像を
思い描き、夢想、空想をしていたのです。
そんな子供時代から大人へとなり、
現実において、子どもが育ち、
孫まで産まれた今、
子供のころに思い描いていた大人像と
今現在の大人としての自分を照らすと、
未だに子供のころに思い描いていた
大人像を追い求めていることに気がつきます。
しかし、実際多くの人がこうした
理想と現実とのギャップへジレンマを
感じているのではないでしょうか。
これは、会社組織にも通用する話しです。
会社とは、組織とはかくあるべきと理想を持って
スタートをしたものの、
現実は理想と離れていたりすることは、
往々にしてあります。
楽天の三木谷社長の著書に三木谷曲線というのが
あります。
最後の0.5%の粘りが大半の結果に差を産み出してしまう
というグラフです。
99.5%まで仕事をする人はたくさんいるので、
差が出ない。
残りの0.5%で差がつく。
人として、所謂大人への成長を求めるとき、
会社として、理想的な成長を求めるとき、
最後の0.5%をどう過ごすか。
最後の0.5%で自分の理想を獲得できる
可能性が広がる。
つまり、人より努力せずに、
理想な世界を獲得できないことは当然で、
スタートラインにすら立てていない。
理想を掲げた人も会社もそこに不断の努力が
不可欠です。
「 日新 日日新 」
出典は中国の古典「大学」
「今日という一日は天地開闢以来初めて
訪れた日である。
それも貧乏人にも王様にも、みな平等に
やってくる。
その一日を有意義に暮らすためには、
その行いは昨日よりも今日、
今日よりも明日は新しくなるべきだ」
神は万人に公平に一日24時間を与え給もうた。
我々は、明日の時間を今使うことはできないし、
昨日の時間を今取り戻すすべもない。
ただ、今日の時間を有効に使うことができる
だけである。
毎日の24時間をどう使っていくか。
「 今日が自分の人生で一番若い日 」
一日のスタートをいかに新鮮な気持ちで迎え、
感謝を持ち、謙虚に過ごすことができたなら、
人も会社も理想に近づけるはず。
「 日新 日日新 」は、
土光敏夫さんの座右の銘です。
わたしも、このようにありたい。